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サイトの更新履歴・バトン・妄想をここに。 萌えの対象はそれぞれで(雑食につき)
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コメントれす
■旦那@日記
録画失敗とかあたししょっちゅうだよ!!
ばさらは2話録画失敗した…
深夜番組ってさ、他の番組が延長して時間がずれても気付かないんだよね…orz
でも夢の中の時間なので起きることもできないという罠。



えと、昨日とかその前とかいろいろあってちょっと現実逃避したかったので今回の日記は小咄含み。
お相手は筆頭。
前回の日記に書いた忘れそうだったネタw
ちょいと史実(逸話)を含む。

設定&逸話のネタばれ↓↓(一応文字色=背景色で隠しておく)
・ヒロインは未来予知の力を持つ忍
・筆頭の目玉は病で失明し、眼窩から突出した眼球をが元で暗く塞ぎこんだが小十郎が無理やり短刀で抉り取ったらしい…


さて…日付も変わるし寒いから布団にもぐるか…

***************


幼い頃から、この身に叩き込まれてきた事は多々あった。
主の命に背いてはならぬ。
己の命を投げ出してでも、主の命を守り抜くべし。
それが…影に生きる者の定めなり…と。


『…政宗様は中か』
『片倉殿…』


暗い廊下で、私は母と供に座していた。
幾日も幾日も…只、主からかけられる言葉を待ち続けていた。
襖一枚隔てた所に居る主は未だ幼く、元服までにも長い年月が必要だった。


『政宗様、小十郎にございます…』
『…』


幼い…と言っても、私とそれほど変わらない。
元は母が政宗様の父、輝宗様に仕えていた事から、遊び相手に私が選ばれたようなものだった…


『政宗様』
『……』
『御免』


返事は無く、片倉は荒々しく襖を開けると、頭を下げる事もせずに中に足を踏み入れる。
ドタバタと物音がした後、片倉は主を肩に担いで出てきた。
久しぶりに見る主は…陰湿な雰囲気を幼くして纏っていたが、全力で抵抗していた…


『片倉殿!?政宗様に何を!!』


その後主治医の部屋から聞こえた、耳を覆いたくなるような叫び声…


「…ぉぃ…おい!!」
「ん…政宗…様…?」
「忍びが堂々と人前で寝てんじゃねぇ」


日差しが眩しい縁側で、知らぬうちに寝ていたらしい。
もたれ掛かっていた柱から離れると、主は盛大にため息をついた。


「夢を…見ました。…幼い頃の」
「…そうか」


そして同じ縁側に腰を降ろした。
私は即座に中庭に下りて膝を着く…


「Come hear.」
「成りません政宗様。私は忍、貴方様は我が主…それを変えてはなりません…」


貴方様は、私が守ると決めた只ひとりの主君。
例え百の人の血を浴びようと、千の人の血を浴びようと、この命尽きるまで…貴方様の刃となる…


「主、か…」
「人は力をもって産まれた時、同時に使命を持っているのです」
「…」
「政宗様は秀でた力をお持ちです。人として頂点に立つ力も、国を見る目も、民を思う心も…全て…」


力…それは私も同じ。
幾度と無くこの目に映る未来は、その時によって異なっている…
最大の変化が有ったのは…貴方様の瞳に竜の如く強い光が見えた時…


「お進みください政宗様。決して振り返らず、この国の王となる。それが政宗様の使命なのですから…」


それがこの身に鉛玉を受ける未来だったとしても…


「あぁ…俺は必ず天下を取るぜ」


曇り無き眼で見定め、歩んでくださいませ…


「そのお言葉、安心いたしました。約束ですよ…政宗様…」


私の心は穏やかだった。
立ち上がった瞬間背に感じる痛みと、辺りに響く銃声…


「なッ!!!!」
「っ…」


崩れそうになる体。
だが足に力を混めてそれを止める。
立て続けに五発分の銃声が響き、その全てをその背に受け、私は崩れ落ちた…


「政宗…様…ご無事、です…か?」
「!!お前ッ、まさか!!」


力の入らない私の体を、政宗様が支えてくださっていた。


「存じて…おりました…」
「馬鹿野郎!!なんだってこんな事!!」
「申しました…でしょ…私は、忍……貴方様を、守る…刃…」
「…ッ」


言葉が上手く続かない。
指を動かすことさえ出来ず、体全ての感覚が無くなって行く…


「片倉に…書状を…」
「いい!!もう喋るんじゃねぇ!!」
「私が、見た…未来が……書い…て」
「Shut up!!」


政宗様?
私は嬉しゅうございました。
女でありながら、戦場で貴方様と供に戦えた事…
その御身を守る事が出来た事…


「曇らせては…なりません…その瞳は……宝玉の、如く澄み…竜の如く……強、く…なくては…」


もう私は…貴方様の未来を見る事が出来ません…


「医者を呼ぶ!!だからもう喋るな!!」
「政宗様…」


ですが良いのです。
これで貴方様は…この国の頂点に立つのですから…


「お慕い…して、おりました…」


耐え切れなくなった瞼は閉じ、二度と開く事は無かった…


「……」
「嘘…だろ?」
「……」
「なぁ…おぃ!!」
「……」
「……ッ、……I love you…」

 

 

by the irony of fate

 

 

それでもこれは

私が望んだ運命だから…

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職業:
犬猫の美容師
趣味:
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自己紹介:
西川貴教愛。
他に好きなアーティストはUVERworld/Aquq Timez/Cocco/いきものがかり/abingdon boys school/椎名林檎/Tommy heavenly/他多数

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